私は詐欺被害者だった?・・・(section-2)

* さて、今回の記事を編集された方は、どなたかのチェックを受け記事として発表された
 のだろうか? なにも外部の有識者にまで頼らずとも、社内的なチェックや管理が機能
 されているのか疑問に思える節がある。
 そういった社としての体質までも疑わざるを得ない、解説文と写真との不整合・
 解説の甘さ・タイトル文の不適切さ 、が目立つ。

 ・・・一枚の写真が目を惹いた。(↓写真)
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 上の写真を見て、同誌'03・2月号を思い出した方も多いと思う。(↓写真)
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 「3歳の浜錦」として紹介されているが?・・・論外だ。 私の第一印象は、頭(かしら)
 の未発達な紛れもない高頭パール。もっと云うと“高頭パール×国産金魚”の可能性
 が高い個体?と感じたものだ。
 もしも私の判断が正しければ、この'03・2月号ではいわゆる「浜錦」の写真は1枚も
 存在していなかった?という事になる。それと同じことが今回の’08・2月号でもまた
 繰り返されている。
 挙句の果てに、個体差のバラエティーが変化に富む高頭パールの特性を逆手?に
 とって、普通鱗と透明鱗性(桜タイプ)の個体を比較している有り様。
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 日本産vs中国産として同じ高頭パールどうしを比較する愚の骨頂。もしも日本産とされた
 この金魚が本物の浜錦だったとしたら、個体・写真提供者になんらかの意図が在ったか、
 浜錦に知識の無い人が提供した。又は、○クアライフ取材者が本当の浜錦を探す努力を
 怠ったということと私は判断する。 シーズンであれば、日本中駆けずり廻らなくとも
 本物の浜錦には出会える筈だ。
 それは今回の’08・2月号にも全く当てはまる。

                           ◆

* ’08・2月号解説の、「浜錦の選び方、飼い方」の項に触れたい。

 浜錦の頭は小さくなることはありません。水槽でもどんどん発育して、著しいものでは
 頭が重くなり、だんだん動きは不活発になり、転覆しやすくなります。
 長く楽しみたい場合は、同じ群れの中から比較的頭の上のコブが小さめのものを
 選ぶといいでしょう。頭頂部が丸く盛り上がっていれば、1~2年後に盛り上がって
 くるものです。また体形はやや長めで側線のラインが曲がっていないものが転覆
 しにくく、大化けする素質のある魚です。
     (以降略~)

 また別項、「歴史」の文末で・・・
 (中略~)
 中国には今日 皇冠珍珠鱗といわれる、浜錦そっくりの品種が存在します。
 こちらの起源は日本から渡ったものか、は不明です。
 パール鱗が入ることで、明らかに腹部は丸くなり、他の品種ではみられない形に
 頭が発達するのは大変興味深い現象で、今後の研究課題であると思われます。


 私は個人的にこの解説者に恨み辛みが在る訳ではないし、揚げ足を取って喜ぶつもりは
 到底無いが、間違った解釈を与えかねない・誤解を招きかねない、不適切な箇所は
 あえて指摘したい。 それは計り知れない影響力を持つ、○クアライフ誌だからだ。

 >比較的頭の上のコブが小さめのものを選ぶといいでしょう。
 例えば我家のこの様な個体はいかがだろう?(写真↓)
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 丸っこい体形は可愛らしく、尾の形もまずまず良いものの、頭はいかにも寂しい。
 上から見てこの様に口先に向かって尖った形はパール魚らしいが、浜錦に欲しい
 形質や特徴とはややかけ離れている。
 当歳の8cmサイズほどの個体だが、これが1~2年後頭が発達する可能性はあるだろうか。

 およそこの様な成長になると見込んでいる。(写真↓)
 ただしこの個体形態が悪いと言うつもりは更々ない。別の意図もあって私は飼育している。
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 一方、こちらの個体はいかがだろう。(写真↓)
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 同じ系統の同寸・同じ当歳魚の一つだが、現時点で頭頂部の発達は見られないものの、
 充分な目先と目幅は今後の飼育で頭頂部の発達も期待できるし、何よりこの様な形質
 を備えた個体の方が、我々日本人の嗜好にそぐわないだろうか? むしろ頭が発達
 しなくても良いとさえ私は感じる。
 こちらはおよそこの様な成長になると見込んでいる。(写真↓)
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 では、もう一タイプ。(写真↓)
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 '03・2月号で紹介されていた「浜錦」とされる金魚と似た風情や趣を感じないだろうか。
 やはりこれこそが「浜錦」なのか?国産であり養魚場もはっきりと把握しているし、
 先ほどの目先・目幅もあり、私好みの将来有望な「浜錦」なのか?

 ・・・とんでもない。 こちらと比較すれば説明は無用だろう。(写真↓)
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 このブログで品評会をやっている訳でも無いので、個体に優劣を付ける気は無いし、
 いずれのタイプも私は大切に飼育している。また人様々好みが働くのが金魚の楽しさ
 なので、大きく立派な頭こそ由とするものではない。
 だが、浜錦や高頭パールの品種としての特徴で魅力の一つに掲げられる頭頂部の
 コブを「小さめのものを・・」と発言するのはいかにも危険ではないか。頭部の形質に
 触れるのであれば、まず目先・目幅について優先されるべきで、その誤解を招きかねい
 記述には賛同できない。
 ただし、転覆に起因する理由や、長めの体形については私も同感だった。

 >今日 皇冠珍珠鱗といわれる、浜錦そっくりの品種が存在・・
 この解説者は、この号の編集後に本編を見ることなく出版されてしまったのだろう。
 その“皇冠珍珠鱗といわれる”金魚が、本編写真でまさしく「浜錦」として掲示され
 てはいないか? 「社としての体質までも疑わざるを得ない」と書いたのは、ここでも
 現われている。ある意味、この解説者も気の毒だ。 
 また“浜錦そっくりの品種が存在”と書くのであれば、その写真を高頭パールと共に
 列記し、提示して見せるのが本来の筋道だろう。ド素人の私でさえ、上記様な比較写真は
 提示できるのに、読者に“片手落ち”ととられても仕方が無い。
 「そっくりの品種で、他の品種ではみられない形の頭」とはいかがな金魚なのか、私も
 是非観てみたいし、叶うことなら飼育もしてみたい。

 さらにこの解説者は、どうやら高頭パールと皇冠珍珠鱗を別の品種として捉えている
 節がある。それに加えて浜錦という金魚が別に存在しているから、解説の主旨が
 こちらに見え・伝わってこない。
 昨日私は、○クアライフ誌に「高頭パール特集を組んで頂きたい」と懇願を書いたが、
 さらに加えて「高頭パール&皇冠珍珠鱗 特集」と改めなければならないようだ。

                           ◆
 
 ただ一つ、皇冠珍珠鱗に関連するかしないかは別として、90年代後半からの一時期、
 「浜錦」が頻繁に、そして大量に中国へ輸出されたのは事実。 それらを用い、意図して
 高頭パールと浜錦が中国で交配されたのは想像に難くない。また日本国内でも同様の
 交配が繰り返されていたことも一般にはあまり知られていない。 
 それは誰の要請・依頼で、どのような目的を持ったものなのか、専門書や専門店で
 過去に触れられる事が無かった。逆には触れてはならないことから、およそ依頼の主の
 姿は朧(おぼろ)げながら見えてこよう。

 Webの特性上、私が知りうる「浜錦」に関する全ての情報をここへ書き並べることは
 出来ないし、このブログでは私の本意や真意は伝わりきらないと認識している。ただし、 
 今回の○クアライフ誌’08・2月号でも目的・主旨は違えど、朧(おぼろ)げながら
 見える“何か”と同じ様な図式や臭いを感じたのは私だけだろうか?

 ・・・それでも純粋にそして真摯に「浜錦」を作っておられる方は現実にいる。
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                           ◆

* 今回の号はたまたま?「浜錦」だった。 それでは他の品種で同じ様な間違いや
 誤解を与えかねい記事は、過去にもこれからも無いと言い切れるだろうか?
 他品種の飼育は行っていないので、それらについて私は知識は無いし、深く言及する事は
 不可能だが、それでも今回のような不可解な写真や記事にしばしば遭遇する。
 今後益々の研鑚を○クアライフ誌に望みたい。

 ・・・果たして、私は詐欺被害者だったのか?
 (なおこの記事は取扱に充分ご注意ください。)
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by G-kingyo | 2008-01-22 13:36 | 金魚四方山話

金魚の想ひ出・金魚にみた夢・お母さんに内緒の金魚・・・単一魚種を中心とした、Gと金魚の「愛と偏見」に満ちた?魚ログ


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